増えてきているスキル磨きのための看護留学

看護師としてのスキル磨きには色々な方法がありますが、中には海外に行って学ぶ人もいます。何故なら、より技術の高い海外の医療を学ぶことで、劇的に変化する医療技術を身につけることができるからです。また、日本だけではなく世界に通用する看護師を目指すために、海外へ行ってスキル磨きをする人もいます。

このように、海外へ行く看護師のために、看護留学プログラムを提供している団体が増えてきているようです。

看護留学とは、現役の看護師やこれから看護師を目指す人のために行われる留学のことです。看護留学といえば、かつては国際協力活動へ参加したり、海外の医療機関での看護師を目指したりする人向けの留学だったため、注目度はあまり高くありませんでした。ところが、海外で学んだ知識や技術を日本の医療現場に生かしたいなど、看護留学する目的が多様化したため注目度が上がっています。

さらに、グローバル化が進んだことで、日本国内に住む外国人の数が増えています。それに伴って、日本の医療機関を受診する外国人の数も増加傾向です。日本医師会の調査では、2015年時点において外国人患者の受け入れ経験がある病院の割合が約8割にも及んでいました。

そうなると、問題となるのが外国人患者とのコミュニケーションです。言葉が通じないことで満足な看護を受けられないと、外国人患者は治療に対して不安に感じるかもしれません。それを何とか解消したいという強い考えから、看護留学に参加する看護師も増えているのでしょう。